このサイトについて
焼酎は質で負けていません。負けているのは売り方です。しかもその躓きは、こちらで必ず聞かれる「これは何で、どうやって飲むのか」への答えの中にあります。答えはいつも「伝統的には」から始まり、作法の説明が続く。正しい答えです。ただ、最初に言うことではありません。飲んだことのない人に「正しい飲み方がある」と伝えると、相手は「まだ自分向けではない」と受け取り、注文の仕方を知っているものを頼みます。
だからこのサイトは、相手がすでにいる場所から始めます。ライチ、柑橘、生姜。もともと頼むつもりだったものを、これで作る。厄介なのは、本格焼酎が一度しか蒸留されず、原料がそのままグラスに残っていることです。すっきりした米ならたいていの割り材を受け止めますが、重い芋はウォッカの代用と考えて選んだ割り材と正面からぶつかります。ここを一度外すと、はじめての人は「作り方を間違えた」ではなく「焼酎は好みではない」と結論します。その隙間を埋めるのが、このサイトの仕事です。
どうやって決めているか
掲載しているのは531銘柄と、それに合わせる163種類の材料です。提案は四つの層で採点します。その系統の焼酎が一般に何を求めるか、その銘柄固有の香味が何を引き寄せ何と反発するか、その味の構成が構造的に何を必要としているか、そして蔵元やバーテンダーの言葉があってこちらが反論すべきでない場合の手動補正です。
点数を動かす層はすべて、その理由の一文を必ず添えることになっています。これは機能ではなく制約です。理由の書かれていない提案はひとつも出てこないということであり、提案が外れているときには、その理由がその場に書いてあって反論できるということでもあります。理由に納得できなければ無視してください。それが正しい反応で、鵜呑みにされるよりずっといいと思っています。
できないこと
提案を組み立てている仕組み自体は、何ひとつ味見をしていません。蔵元と輸入元が公開している情報、焼酎が一般にどう飲まれているか、そして当店で注いでいる銘柄については当店自身の記録から組み立てています。あなたの台所に何があるか、何が好みか、手元の一本がたまたま違う出来のロットかどうかは知りません。
公開されていない事実は、推測せずに空欄にしてあります。度数が明記されていない銘柄には度数が出ません。輸入元のページと蔵元のページで度数が食い違う銘柄がいくつかありますが、そのどれについても数字を出していません。
レシピについて
他の人が考えたカクテルは、材料と分量は載せ、作り方は載せずに元のページへリンクしています。材料表は事実の列挙ですが、書かれた手順はその人の文章だからです。カードの一行目に必ず作った人と媒体の名前を出し、いちばん下でもう一度リンクしています。当店自身のレシピは izakayajuraku.com にあり、他の人のものとまったく同じ扱いでリンクしています。
そもそも焼酎の銘柄を指定して書かれたカクテルはほとんど存在せず、それがこのサイトを作った理由の大半です。該当がない場合は、その銘柄のページにそう書いたうえで、あなたが作ったものを書き残してほしいとお願いしています。
この一覧の作り方と、確かめ方
ここにある情報の多くは、蔵元自身のページから読み取ったものです。この規模になると読み取りには自動化した道具を使っていて、そのことは隠さずに書いておきます。これだけの本数を飲食店が一本ずつ手で集めたわけではありません。ただし、道具が持ち帰ったものをそのまま載せることはしません。数値は必ずリンクできるページから取り、テイスティングノートや蔵元の説明は、使う前にそのページと照らし合わせます。
出典が食い違うときは、上位のものを採ります。順番は、蔵元、次に官公庁と業界団体、次に輸入元、次に卸、そして最後が小売店です。小売店の情報は信頼できないものとして扱います。商品ページは互いに写し合い、埋めなければならない欄を推測で埋めるからです。小売店しか根拠のない一本は、蔵元に裏づけられた一本より言えることが少なく、どちらを読んでいるかは各ページの出典でわかります。
記録を直すことは、足すことよりも厳しく扱っています。誤った訂正は、正しかった答えを壊すからです。あるとき提案された四十一件の訂正のうち二十二件は退けました。その半分以上が同じ落とし穴で、蔵元の国内向けの瓶と海外向けの瓶は度数が違うことが多く、間違って見えた数字のほうが正しかった、というものです。
いくつかの種類の間違いは、人が覚えているかどうかではなく、ビルドが拒否します。麹を風味として読んでしまったタグ、データが否定する本文中の数、二つの名前で載っている一つの会社、文の途中から切り出された原材料欄、検索結果を指した出典。どれも一度はこのサイトに載ったもので、いまはどれも公開を止めます。
間違いを教えてください
各銘柄のページには、その内容の出典が載っています。事実が間違っている、この組み合わせはおかしい、あるいは自社の写真を使わないでほしいという蔵元の方は、銘柄ページ下部の投稿欄か、hello@izakayajuraku.com までご連絡ください。写真は所有者と取得元ページを記録してあるので、削除は一箇所の修正で済みます。
作っているのは
ニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド 121 Ludlow Street の居酒屋 Izakaya Juraku です。カウンターの焼酎31本から、このリストは始まりました。当店で試飲済みと書いてある銘柄は実際に飲んだものです。残りは蔵元や輸入元、販売店が公開している情報から作っています。当店に置いていない一本を持っている人にも答えが出るようにするためです。それらのページには、味の構成が推定であることと、その情報が蔵元・輸入元・販売店のどれによるものかを明記してあります。
何を載せているか
以前は、アメリカの輸入元が扱っている銘柄だけを載せていました。方針としてそう決めたわけではなく、調べ方がそうなっていただけです。結果として、輸出をしていない蔵は、自社サイトで原料も麹も度数も公開していても一本も載らないことになっていました。九州の蔵の多くがそうです。
いまは、実在して、事実が公開されていれば載せます。日本国内だけで売られている銘柄も同じ扱いです。アメリカの輸入元が見つかっている銘柄には、その会社名を出典とともに記載し、銘柄一覧でその条件による絞り込みもできます。ただしそれは銘柄についての一つの事実であって、掲載の条件ではありません。